◆矯正治療後の安定性について
マウスピースの矯正期間が終了し理想的な歯並びになったとしても、治療後は歯が元に戻ろうと動いてしまうことがあります。
これが「後戻り」です。
マウスピース矯正治療前のような歯並びに後戻りすることは、極めて稀と言われています。
しかし、どのような矯正方法を行っても、治療後は多少なりとも動いてしまう可能性があるのです。
矯正は、ただ歯を動かすのではなく、永続的に安定するようにケアすることも大切です。
◆「後戻り」することを防ぐためには?
後戻りを防ぐためには、4つの方法があります。
一つ目は、リテーナーを使用することです。
リテーナーとは、きれいな歯並びを維持させるための保定装置です。
歯を移動させる動的治療が完了したら、歯を安定させる保定治療を行います。
保定期間は約2年間です。
リテーナーにはいくつか種類があり、きれいに並ぶまでの経過や動的治療後の状態に合わせて、適切なものが選ばれます。
二つ目は、態癖を改善することです。
態癖とは、歯並びを悪化させる生活習慣や口腔習慣のことをさします。
例えば、頬杖や横向き寝、うつ伏せ寝、唇を巻き込む癖、舌の癖などです。
何気ない動作ですが、態癖の力は矯正装置の数倍と言われています。
左右平等に力がかからなかったり圧迫されたりするため、簡単に歯が動いてしまうのです。
三つ目は、後戻りしにくい治療方法で矯正を行うことです。
抜歯がどうしても必要な場合は仕方ないですが、抜歯をして必要以上に大きく歯を動かすと、後戻りするリスクが高まります。
そのようなリスクも考慮しながら、歯をどう動かしていくか考えてくれる歯科医院がおすすめです。
四つ目は、後戻りに対しての早期対応です。
とにかく後戻りしていると感じたら、早めに受診しましょう。
後戻りが大きく進む前に対処することで、きれいな歯並びを維持できます。
◆まとめ
マウスピース矯正は、きれいな歯並びになっても終わりではありません。
将来的に安定させるために、保定期間が必要です。
保定期間にしっかりアフターケアをしなければ、せっかく矯正してきれいになった歯並びも元に戻ってしまう可能性があります。
歯が元に戻ろうとすることを「後戻り」と言いますが、後戻りを防ぐにはリテーナーが効果的です。
また、普段の生活習慣や口腔習慣を改善することも、後戻りを防ぐための方法の一つです。
きれいな歯並びを維持するためにも、アフターケアを怠らないようにしましょう。
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マウスピース矯正にはアフターケアが必須です。
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